- ピンクプリウス★タクシー
ピンクのプリウス誕生秘話
この小さな物語は、2013年11月に始まります。
それは福岡市南区清水にある小さなタクシー会社が、失いかけていた自信を取り戻すため
の大きな挑戦の始まりでした。
それはまた、【双葉】、【ピンク】、【再生】に向けての挑戦を意味するものでした。
そして、この小さな物語は半年以上にも続く挑戦の末、ようやく終わりを迎えることとなりました。
写真(双葉の社屋)
その挑戦を一緒になって挑むことを決意してくれたのは、九州産業大学芸術学部の井上 友子教授でした。
写真(九州産業大学)
そして井上教授だけでなく、同じ芸術学部の青木 幹太教授も同じくこの挑戦に立ち向かっていただけることとなりました。
写真(井上・青木教授)
最前線で戦うことに決まったのは、当時大学院1年生の「隈本 あゆみ」さん、同じく大学3年生の「中玉利 真帆」さん、そしてもう一人の大学生の計3名の女子大生の方たちでした。
写真(中玉利さん・隈本さん)
とても残念でしたが、最後の一人の大学生は事情により、途中でこの挑戦からは外れることになりました。
学生の方には、この挑戦を始めるにあたって双葉としての【会社の思い】を伝えるだけで、それ以外のことは自分たちの自由な発想力に任せることにしました。
この挑戦は全く新しい「双葉のピンクのタクシー」を、創造するというプロジェクトの始まりです。
それは単に、車にデザインを施すということだけではなく、ソフトの部分のコンセプトから創り上げるという作業の始まりを意味していました。
明けて2014年1月、初めての学生の方からのデザインを目にすることができました。
写真(一回目プレゼン表紙)
最初に学生の方たちから提案があったのは、【女性目線によるソフトタクシーの新サービス】というものでした。
更には【タクシーによる移動を快適にする新サービス】、【従来の枠組みを超えたサービス(付加価値重視)】ということで、そのことをより具体的な内容へと落とし込んでいました。
写真(一回目プレゼン)
そのことを踏まえて【ボディ】のデザインと【行灯(屋上灯)】のデザインが出来上がってきました。
写真(一回目プレゼン全部)
その数20数点。
そして、その一つ一つにしっかりとしたコンセプトが考えられ具体化されていました。
学生一人一人が一つ一つのデザインについて、コンセプトを踏まえたプレゼンが、大学の教室で始まりました。
大学側からは教授2名、学生3名の計5名、双葉側からは社長、専務、他2名の計4名。
誰もが緊張と期待で胸を膨らませる瞬間の始まりです。
学生の方も全身緊張に包まれながらも、一所懸命に訴えかけているその姿は、ここが自分たちの挑戦の場なんだ、ということを感じさせるものがありました 写真(一回目プレゼン・教室)
1回目プレゼン終了。
色々なコンセプトそしてそれにつながるデザインが提案されました。
ただ、まだまだ現実化していくには、かなりの距離がある状態ではありましたが、輝きを放つデザインも何点か含まれていました。
タクシーを知らないが故の「良さ」と「足りなさ」が同居していました。
その中の一つが今回の【ピンクのプリウス】につながるエッセンスを持ったものでした。
写真(一回目プレゼン・隈本作)
写真(一回目プレゼン・数点)
ディスカッションの後、今後の方向性を決めて第2回目を待つことにしました。
この間、実はTVQの「ぐっジョブ」という番組の取材がありました。
「働く女性」ということをテーマにした企画で、そのなかでピンクのプリウスのプロジェクトを取り上げていただくことになりました。
デザインの打合せ、制作とは別に取材の対応に追われるということも入ってきました。
取材していただけるということは、本当にありがたいことですが、スケジュール調整などの大変なこともあります。
取材中は学生の方も緊張と同時にキラキラしていました。(そうですよね!)
写真(ぐっジョブの取材・数点)
そして、2014年4月。
前回プレゼンの1月からすでに3か月近くが経過していました。
学年末、春休みを迎える時期で、こちらとしては催促もできずに、じっとその時が来るのを、ひたすら待っているという状況でした。
長く、長く感じられる時間の流れでした。
第2回目 プレゼンスタート!
学業のかたわら今回のプロジェクトに参加している学生の方たちは、本当に大変な思いをしていたことだと思います。
写真(2回目プレゼン表紙)
今回は1回目のプレゼンのデザインを、更にブラッシュアップして6点の作品を提案していただけました。
写真(2回目プレゼン・6点)
もちろんのこと、今回は1回目より更に完成に向けて、一歩も二歩も近づいてきたことを肌身で感じることができました。
学生の方たちも迷いのなかにも何か明るいものを感じているようでした。
ここでもまたディスカッションをした後、今後の方向性についての意志の統一を図り、次のプレゼンを待つことにしました。
1回目よりは更に細かく突っ込んだ話し合いをすることができました。
せっかく学生の方たちが考え抜いてきたデザインを、1点しか採用することができないとはいえ、選考の過程で外していくというのには、申し訳ないという気持ちがよぎるのを、止めることはできませんでした。
プロジェクト開始当初、桜の時期には何とか街を走らせたいと考えていました。
きっとピンクの色が街に映えることだろうと想像してもいました。
しかし、4月を迎えようしている時期になっても、まだまだ「これでいける!」という確信を持てるという空気はなく、少しずつ会社のなかにも焦りとも思えるようなものも感じられる春を迎え、そしてそれも終わろうとしていました。
本当はピンクのプリウスも合わせてと考えていた「桜とピンクのクラウン」、「桜とピンクのプリウス」という写真撮影も、今年は「桜とピンクのクラウン」のみの撮影となってしまいました。(残念!)
写真(桜とクラウン)
第3回目のプレゼンの日が決定しました。
ゴールデンウイークも開けた、
2014年5月8日。
もう半年が過ぎました。
これで最後のプレゼン。
写真(3回目プレゼン・表紙)
時間的なものを考えても、いよいよこれで最後にしようという全員の意気込みが、大学の教室に充満していました。
提案のデザインも3点に絞りこまれました。
このなかから1点に絞り込みます。
そして、更にブラッシュアップして現実化できるものへと仕上げていきます。
写真(3回目プレゼン・3点)
2時間ほどのディスカッションの後、今回のプリウスの最終デザインの原案となるものを決定しました。
前回2回目のプレゼンの中でも、ある程度の方向性はできていましたので、それ程の議論の必要性はありませんでした。
しかし、迷いが無かったかと言えば、それは嘘になるかもしれません。
写真(3回目プレゼン・最終案1点)
いよいよこれからが最後の大詰めです。
次回の打合せの日程と方法を決めて、この日は終わることとなりました。
泣いても笑っても次回が最終戦です。
その日は5月19日。
この間、プリウスのボディカラーは先行して決定していましたので、ボディにピンクの塗装を施し、車庫でデザインが出来上がるのを静かに待っている状況でした。
会社のなかにも「まだか!まだか!」とささやく声が聞こえてくるようでした。
また、シートカバー、フロアーマットについても並行してデザインは決定し、製作に入っていました。
写真(シートカバー・フロアーマットの実際の写真)
ハンドルカバーやその他の小物についても、同時並行で検討し決定できるものは速やかに決定していくということが繰り返されました。
その中の一部
・物語(ピンクのプリウス誕生の意味とストーリー)
みんなで一番議論を重ねたテーマで、認識を統一するのに一番の時間を要したテーマでもありました。
・サービスの内容
・ポイントカード
写真(ポイントカードの実際の写真)
・特典
・傘
写真(傘の実際の写真)
・おしぼり
・音楽
・香り
・クッション
写真(クッションの実際の写真)
・ひざ掛け
写真(ひざ掛けの実際の写真)
・乗務する女性乗務員の決定
・人選
・制服
実は、制服についても別の大学と連携して、オリジナルなものを制作しようということにしていました。
何度も大学に通い、教授の方や協力会社の方とも話し合いの場を持ちましたが、結果現実化させることはできませんでした。
大学の方には貴重な時間をいただき、かえってご迷惑をかける結果となってしまいました。
写真(二人の制服の実際の写真)
・靴
など、小さなことでも検討の場に乗せて考えていきました。
なかでも時間が掛かったのは、【ピンクのタクシーのストラップ】と【ピンクのタクシーの
の2点です。
写真(ストラップ・水引の実際の写真)
ストラップと水引については、ほぼ同時期に企画としてスタートさせていました。
【ピンクのタクシーのストラップ】は南区清水1丁目にある「福岡市立なのみ学園」という障がい者生活・就労支援施設の利用者の方たちが、一所懸命に作ったものです。
紙粘土でできているものですが、作る方たちが怪我をしないような「型」を作るのにも、かなりの時間を要しましたが、それをストラップとして形をととのえていくのには、更に多くの時間が必要となりました。
見た目には簡単そうですが、障がいをもたれた方が作っていくのには、多くの試行錯誤が必要でした。
そして、そのストラップは一つ一つ手作りで作っていただいて、1日ようやく10個ができるというものです。
実際にピンクのプリウスを運行するようになってから、初めてご利用いただけたお客様のなかから先着で7名の方に、この車との出会いを記念して、この「ピンクのタクシーのストラップ」をプレゼントしております。
是非、街角で見つけて素敵な出会いを感じてください。
写真(なのみ学園)
もう一つの【ピンクのタクシーの水引】は、博多区上呉服町にある「ながさわ結納店」の方につくっていただいたものです。
写真(ながさわ結納店)
こちらの意向がうまく伝わらず職人の方と悪戦苦闘の末、なんとか形にすることができました。
何度も何度も足を運びました。
最後は間に合わないのかとアキラメ半分でした。
ここだけの話しですが、なんとか30個出来上がったのは、ピンクのプリウス出発の前日でした。(本当にホットした一瞬です。)
追記
水引にはピンクの色を中心にしたものと、グリーンの色を中心にしたものと、2種類のものがあります。
どちらも「ピンクのタクシー」をモチーフにして創り上げたものです。
ピンクの方は、水引本来の意味の「結び」ということから、【縁結び】の思いを込めています。
写真(水引・ピンク)
グリーンの方は、同じ「結び」ということを、【安全】と【安心】を結ぶというタクシーにとっての【交通安全】というものに思いを込めて作りました。
写真(水引・グリーン)
どちらの水引も由緒ある神社にお願いをして、きちんとお祓いをうけたものです。
話しを戻して、5月19日15時。
場所は九州産業大学の教室。
大学側からは教授お二人と学生お二人、双葉からは一人のみの参加として、その日が始まりました。
この日はエンドレスです。
今回のデザインを担当することになった、隈本さんがパソコンに向かい、それを中玉利さんが補佐をし、教授お二人がデザインの進行役を務めていくという形で始まりました。
双葉からの参加者は、会社としての意向とのすり合わせを行っていくという役割分担です。
まずは行灯(屋上灯)のデザインから始まりました。
写真(行灯)
難航を極めました。
大枠でできているとは言え、細部にいたるまで決めていくというのは、かなり大変な作業でした。
形、色、大きさ、組み合わせ、バランスなど、
そして全体の印象、
丸い円の中にデザインをまとめていくというのは、想像を超える難しいものがありました。
なんとか形が出来上がってきたのは、始めてから約2時間後。
その間、隈本さんはパソコンを操作しどうしでした。
少し腱鞘炎になりかけたかな???
まだまだ、本番はこれからです。
取りあえず一段落つけて、今度はボディのデザインへ移行です。
ボディの両サイドから始めます。
行灯のデザインの基本コンセプトを、どう活かしていくのかが一番の焦点でした。
そして全体の配置とバランスをとるということが次の焦点となりました。
なんとか大枠で参加者の意見の一致をみることができたのは、すでに始まって4時間目でした。
いよいよ隈本さんは腱鞘炎です!
でも、もうひと頑張り、
写真(サイド全体、パーツ)
ちょっと休憩もはさんで、頭の中を少しクリアーにして再スタートです。
今度はフロントとリアの仕上げです。
これが終われば、やっと終わる。
皆、口には出しませんが、疲労が顔に出始めてきました。
あと少し、
ここからは、皆で意見を出し合い、
急げ!急げ!
です。
ようやく先が見えてきたのは、始まってから5時間経ったところです。
やった~!!!!
終わった、、
このピンクのプリウスには、企画当初から「お客様との偶然の出会いを大切にする」、「お客様との偶然の出会いを感動に変える」、そして「お客様との偶然の出会いを喜びに変えて
いく」というテーマがありました。
福岡市周辺には約6000台のタクシーがあります。
その6000台のなかのトビッキリの1台になれるように、そしてこのタクシーとの出会いが楽しいものとなるようにするには、どうしたらいいのかということでした。
そこで誕生したのが、【青い鳥】の存在でした。
実は、このピンクのプリウスのデザインのなかには、【青い鳥】が描かれています。
写真(行灯の青い鳥、ボディの青い鳥)
全体のデザインを構成していくなかで、【青い鳥】の存在との調和を図るということが、大切なことではありましたが、意外や意外【青い鳥】の持つ力なのか、ピッタリとはまってしまいました。
ボディ全体には何羽かの【青い鳥】が飛んでいます。
細かく見ていくと、ただそれだけではないということにも気づいてきます。
是非、気づいてください!!
【青い鳥】のお話しはこれくらいにして本題に戻ります。
デザインは大学の手を離れることとなりました。
これからは双葉と実際にデザインされたものを制作していただく会社との新しい挑戦の始まりです。
一番大変だったのは、色合わせでした。
パソコンのなかで見ている色や紙に印刷したときの色をボディに貼るシートの色に、なかなか上手く表現することができませんでした。
特に難しかったのが、行灯に使っている「ピンク」の色でした。
写真(行灯)
この色合わせには、本当に苦しめられました。
フィルムの材質を変えたり、印刷機材を変えたりといろんな手を尽くしました。
色の配合を変えたりも、
更に何度も何度も印刷を繰り返しました。
そして、ようやくなんとか思った色に近づいてきたのは、5月も半ばを過ぎていました。
この間、並行して進行させていたのが、出発セレモニーの準備です。
マスコミ対応も考えていかなければなりません。
式典の具体的な準備も進めていかなければなりません。
社内での準備や予行演習もやっていかなければなりません。
誰もこういうことの経験がないだけに、予想をはるかに超えたものとなりました。
もちろん全員参加が前提です。
写真(セレモニー)
あと、まだまだ詰めていかなければならなかったのは、大学から預かったデザインの最終調整です。
大学での最終日5時間以上にわたる奮戦の末、出来上がったデザインでしたが、いざ現物化しようとすると、細かなところで調整しなければならないところがまだありました。
これは双葉と制作会社のデザイナーとの仕事です。
2人でパソコンと睨みあいながら3時間の格闘でした。
これで、やっと完成!!!
本当の意味でのスタート地点に漕ぎつくことができました。
さあ! 印刷会社へ入稿です。
しかし、最後の日を迎えた2人のなかには、たった一つだけ心に引っ掛かることがありました。
でも、制作調整の最終日、そのことに結果、目をつぶってしまいました。
いや、待て。
最後の最後で制作の開始を思いとどまりました。
その 気に掛かっていた一点とは、デザインの葉や花びら、その他のアイテムの縁の太さでした。
急いで印刷会社に電話して、制作をストップ、そして変更しました。
ほんの1ミリだけ縁を細くするという、ただそれだけのことでした。
でも、結果は大きな違いとなりました。
本当にスッキリとハマった感じでした。
(このことは、社内でも知られていません。)
もうこれで、本当に思い残すことはありません。
後は出来上がってくるのを待つだけです。
実はこの最後の日を迎える前に、社内の社員で投票を行っていました。
割合的には女性が多く、男性が選ぶものとは、また視点の違ったものが選択の対象となりました。
結果、意見はバラバラでした。
誰かが最後の決断をしなければなりません。
そして、決定です。
(この最後の、最後の決定が下されるにいたる経緯は、ここでもお話しすることはできません。)
プレゼン当初から今回のプロジェクトをスタートさせるデザインは、これだ!と決めてブラッシュアップを繰り返してきたものを採用することとしました。
意外と賛同者の多くなかったデザインでした。
これであらゆる手を尽くしたつもりです。
写真(葉っぱ、花びら)
セレモニーの準備のほうでは、ファーストゲストは「山本 華世」さんに決定しました。
「山本 華世」さんと大学側とのスケジュールの調整が、また一つ頭を悩ませる問題となってきました。
そして6月7日朝9時より
これが決定した日程です。
しかし、「山本 華世」さんのスケジュールの都合上、私たちに用意されたセレモニーに掛けられる時間は僅か40分間でした。
かなりの強行です。
全体の進行を分刻みで、しかも綿密に決めていかなければなりませんでした。
実際の場面で誰かがアドリブなんか始めてしまったら、それこそタイムオーバーになってしまいます。
どこかを省かなければならない事態にもなってしまいます。
内々では、もしそのようなことになった場合に備えて、実はその準備も行っていました。
写真(セレモニー)
当日は全員で朝6時前からの設営とその準備です。
時間との戦いです。
いろいろなところで思いもよらないことが、いろいろと起こってきます。
時間がありません。
焦り!焦り!の連続です。
そして8時半。
やっと目途がつきました。
最後の確認、打合せをして、あとはお客様を待つだけです。
話しを少しだけ戻して、
セレモニー2日前。
ようやくボディ全体の装飾や行灯の準備が終わりました。
ここでも様々なことが起こってきました。
全てをお話しすると、とてもとても長くなってしまいます。
一言だけお伝えしようとすれば、パソコンのなかにあるデザインを実際の車に施すのは、そんなにたやすいことではないということでした。
特に行灯は数時間を要しました。
そして、シートカバーを取り付けが終わったのも、この日でした。
簡単だと、高をくくっていたのが災いとなりました。
(思った以上に大変でした。3人掛かりでようやくでした。)
実は、このシートカバー制作から完成までに40日ほどの時間が掛かってしまいました。
これも予想外の事態でした。
写真(プリウスの全体)
写真(シートカバー)
セレモニー前日
前にも書きましたが、やっと水引が届きました。
もう一つ、この日はピンクのプリウスの撮影でした。
糸島で行うことにしました。
当日は朝から日没までの、半日を予定していました。
最後の撮影場所として、糸島のサンセットをバックにピンクのプリウスを撮影しようと考えていたからです。
当初から危惧していたように、その日は朝から雨でした。
よっぽど中止にしようかとも考えましたが、もしかしたらという思いのほうが強かったのかもしれません。
決行です。
一週間前から頭から離れないのは、天気のことばかりでした。
糸島到着、
やはり雨でした。
でも、撮影は雨の合間を縫って続けていきました。
結果、室内での撮影が多くなり、糸島での撮影の成果は半減することとなりました。
雨があがったのは、昼食シーンを室内で撮っている時間のみだったかもしれません。
更に、残念!
当然のことながら、サンセットをバックになんか撮れる筈はありません。
これで糸島での写真撮影は終わってしまうこととなりました。
しかし、参加者にはとても楽しかったという違う意味での充実感はありました。
そして、会社に帰りついたのは、夜の7時を過ぎていました。
この間、糸島に行っているメンバーは、翌日に控えるセレモニーの準備には、当然のことながら加わることはできていません。
その分だけ、全体の進行が遅れ気味になっていました。
残りは明日、と言えるところにまでいたったのは、夜の10時を過ぎていました。
今日は、これで終わりです。
いよいよ明日、本番を迎えます。
実は、セレモニー当日の天気も大きな不安材料でした。
天気予報では、雨マークです。
しかし、当日はみんなの気持ちが本当に一つになれたのか、何とかお天気は私たちの味方になってくれました。
雨に備えた準備も考えてはいました。
(ヒヤヒヤすることばかりです。)
写真(糸島・撮影風景)
他にも前日、前々日になってようやく手にできたり、解決できたことは数え切れません。
何もかにもが、余裕を持てたというものはありません。
本当に長かった半年間でした。
ただ、この半年間の挑戦の結果、2014年6月7日9時からの【ピンクのプリウス出発セレモニー】という日を手につかむことができました。
関係した皆さんに感謝です。
特に大学の教授、学生の方には忙しいなか、時間を割いていただき感謝の言葉もありません。
本当に大変でしたが、楽しい時間でもありました。
実は何故大学と連携したのか?というのには、大学と大学生に対して最初の方に書いたように、「タクシーというものに囚われない新しい発想」という可能性に着目したこととは別に、当社が掲げる地域活性化を目的とする共生ネットワークという考えをもとにした取り組みの一環として、大学生の方に在学中に自分自身の手によるデザインを、商業ベースで世に出すことができれば、学生の方にとってもそれは大きな自信ともなるだろうし、誇りともなるだろうという思いがありました。
そして、それは現実のものとなりました。
写真(プリウス車体、行灯)
2014年6月7日9時
【ピンクのプリウス出発セレモニー】のスタート!!!
実は、9時から開始のはずが9時5分を過ぎても、まだ始まっていません。
時間がない!時間が過ぎていく!
一部の人間に焦りが見えてきました。
やっと始めることが出来たのは、9時10分近くになってのことでした。
いよいよセレモニー開始!
その時の様子を写真で紹介します。
・司会を務めます(取締役:豊島 明弘)
写真(司会者)
・開式の辞(専務:豊島 寿子)
写真(専務)
・社長挨拶(社長:豊島 博子)
写真(社長)
・来賓代表挨拶
写真(来賓挨拶)
・デザイン優秀賞表彰(大学院生:隈本 あゆみさん)
写真(隈本さん)
・デザイン努力賞表彰(大学生:中玉利 真帆さん)
写真(中玉利さん)
・山本 華世さん紹介と副賞贈呈
写真(山本 華世さん)
写真(山本 華世さん・副賞)
・教授お二人に感謝状(青木 幹太教授、井上 友子教授)
写真(青木・井上教授)
・ピンクプリウス担当乗務員任命(脇、瓦林さん)
写真(脇・瓦林さん)
・いよいよお披露目の準備が整いました
写真(プリウスお披露目)
・ピンクのプリウス お披露目!!!
写真(プリウスお披露目)
・山本 華世さんファーストゲスト
写真(プリウス出発)
・皆で記念撮影
写真(集合写真)
写真(集合写真)
・いよいよ出発!
フラワーシャワーでお見送り、
みんなの気持ちが一つに花咲いた瞬間です。
写真(フラワーシャワーでお見送り)
・華世さん いってらっしゃい!
笑顔に癒されます。
写真(華世さん出発)
こうして、何事もなく出発することができました。
皆様のおかげです。
ありがとうございました。
時間もなんとか予定した時間の範囲で終わることができました。
(本当にハラハラでした。)
最後に、この挑戦が終わってから、教授、大学生の方から一言コメントをいただけましたので、ご紹介します。
井上 友子教授
『双葉プロジェクトの成果は、企業-大学双方が熱心かつ楽しく仕事に取り組めたことです。この思いはピンクプリウスに引き継がれ、福岡の大空のした、
タクシーとして美しく華麗に疾走することでしょう。』
写真(井上教授)
隈本 あゆみ さん
『今回、このような機会を与えて下さりありがとうございました。女性をターゲットとした実践的なお仕事をさせて頂き、自身が付いたと同時に、このタクシーが女性の味方になってくれるかなと、とても期待しています。』
写真(隈本さん)
中玉利 真帆さん
『双葉交通株式会社さんとデザイン打ち合わせをしている中で、社員さんとお客様をとても大切にされていると感じました。この新しいタクシーがドライバーとお客様を良い関係に繋ぐものになればいいなと思います。』
写真(中玉利さん)
これで、この小さな物語は終わります。
そして私たち【双葉】の新たな挑戦が始まります。
これからも私たち【双葉】の挑戦を見守ってください。
双葉交通株式会社 一同