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建築板金に防水工事と若い頃からいろんな仕事をしてきました。でも30代で大型2種免許を取ったのは、タクシーの運転手に興味があったから。
タクシーの運転手は自由。売り上げさえ気にしなければ、海に山にと行きたい場所にいつでも行ける。会社の人間関係に惑わされることもないというイメージがあったんですね。双葉交通との出会いは本当に偶然でした。散歩で家の近所を歩いていると、私の横をピンクのタクシーがスーッと走っていった。「きれいなタクシーやね」と思って見ていたら、その車が帰っていった場所が双葉交通の本社だった。
「ああ、双葉交通か。ピンクのタクシーか。いいねえ」。
面白いもので、そう思った瞬間にはもう、心の中で入社を志望していた。 -
私が双葉交通に入社が決まると、根も葉もない評判とか、色々言う人もいましたよ。でも私に迷いはありませんでした。そして実際に入ってみると、やっぱりいい会社なんです。自分の直感を信じてよかったなと今でも思いますよ。
タクシードライバーになって改めて実感するのは、本当のプロフェッショナルとは「どこでも意のままに車を停められる人」だということ。
これは、単なるテクニックの話ではありません。どんなに急いでいても、横断歩道の前や一旦停止のラインなど停めるべきポイントではきちんと車を停める。その当たり前で簡単な判断こそ、運転に慣れている人ほど忘れがちで、難しいことなんですよね。 -
やはり、お客様が降りる際に「ありがとう」と言ってくださる瞬間でしょうか。そのためには、お客様にとっての最低限の接客とは何か──常にここを忘れてはいけないと思っています。
特に、私が勤務する夜中は残業などでお疲れの方々をお乗せする機会が多い。ちょうど仕事のグチのひとつでも、こぼしたくなる時間帯です。そんな時私は、タクシーでグチを言い、ストレスを発散してほしい。嫌な気分をリセットして、気持ちよく家に帰り着いてほしいと思うんです。
ご降車のときお客様に「お疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね」と声をかけられるのは、私にとってもいい時間。タクシーにしかできない仕事だな、と感じます。
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孫が生まれて、私にはひとつの目標ができました。それは、孫や子どもたちがいつでも安心して帰省できるような、広い家を持つことです。
じつは、タクシードライバーを志したのも、その目標を達成するため。この仕事は自分のがんばり次第で売り上げを伸ばせるし、収入も増えますからね。
そうして双葉交通に入社し、私は働きながら費用を貯金。もうすぐ念願の一戸建てを手に入れます。今から広い部屋で孫と遊べる日が楽しみで仕方ありません。
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一所懸命だけど、気を負わない人。夢は持っているけれど、他人には期待し過ぎない人。少し分かりにくかもしれませんが、そういう人はこの仕事に向いていると思います。
タクシードライバーの売り上げは、偶然の産物。その中で、仕事を面白くするかどうかは、すべて自分次第なんです。タイミングが合う日もあれば、合わない日もある。イライラせずに、これもまた一期一会の仕事のおもしろさと意識を変えると、ものの見え方はずいぶん違ってきます。
タクシーにはその人に合った走りがある。双葉交通はそれを受け容れてくれる会社です。個人的には、何でもできるスーパーマンよりも、当たり前のことを当たり前にしようとする人を歓迎したい。すべてのサービスはここから始まりますからね。
